職業観を辞書で調べると「職業に対して抱く一定観念」となっていますが、一般的には「働くこと」に対しての価値観を意味します。つまり、「何のために働き、何のためにその仕事をするのか」ということが職業観に当たるのです。
仕事に対する価値は人それぞれで、絶対的な答えはありませんが、働くうえでは仕事に対する「やる気」と「前向きな心構え」は持っておく必要があるといえるでしょう。
自分の理想の陣背を考えるにあたって、自分自身の職業観と向き合うことはとても大切です。「将来はこうなりたい!」「こう働きたい!」という気持ちこそ、職業観の原点なのです。
仕事を「単なる生活の一部」や「お金を稼ぐためにやらなければならないもの」という人もいるかもしれませんが、採用試験の際に面接官に特別伝えないといけないことでもなく、伝えたとしても就職意欲が感じられず、抵抗感を抱く面接官もいるはずです。
「どんな意識で仕事に取り組みますか」と聞かれて「生活の一部なので、とりあえずって意識です…」と答えても評価されないのは当然のことです。社会人らしい責任感のある答え方を心掛けましょう。
とはいえ、難しく考える必要はありません。
「まだ、何をしたいか分からない」という人も、好きなことや嫌いなこと、楽しい気持ちになる瞬間などが必ずあるはずです。それらを書き出し、自分自身の生き方や素直な気持ちと向き合ってみるうちに、少しずつ職業観は固まっていくのです。
生きていく中で、いろんな人と関わり、様々な経験を積んでいくうちに、職業観が変化していくというのも自然なことなのです。
・人はなぜ働くのか?
働くことは「生活のため」はもちろん、「個性発揮の場」であり、「社会的役割を実現」することもできます。「生活費を稼ぐため」や「親から自立するため」ではなく、あくまで成功や貢献を第一とする内容で考えてみてください。
仕事の中にはやりたくないと感じる仕事もたくさん存在します。それらに直面した時に、どんな心構えで取り組むかも、職業観を評価するうえで大切なポイントになるので、身近な人に職業観とは?を聞いてみるのもいいでしょう。
「何のために生きていくのか?」「働くとはどういうことなのか」「給料をもらうとはどういうことなのか」をしっかり考えておきましょう。
企業選びの基準を聞かれた際に、福利厚生や給料のことを答えても、あなた自身の仕事に対する意識は全く分からないし、「能力を発揮してくれそうな人」というイメージもわきません。
心構えを示すためには「どう仕事に取り組もうと考えているか」や「どんな意識をもって仕事をするのか」を伝える必要があります。
身近な大人のいろんな人に、どんな職業観を持っているのか、聞いておきましょう。
・行動の中の意識
企業が職業観に関する質問をするのは、社会という舞台に立つ心構えができているかどうかを確認するためです。
学生に仕事経験がないのは面接官も百も承知です。面接官は、心構えや意識から職業観をはかろうとしているので、「仕事とは」を語るのではなく、自分の経験の中にある物事に対する心構えや意識を話すようにしましょう。
仕事の経験がなくても、学生時代に力を注いだ経験などを通じて、それを明確に伝えることができるはずです。
自分がとってきた行動の中に、どんな気持ちが働いたのかを具体的に話せるように、しっかりと整理し、準備しておきましょう。
「仕事をするうえで」を常に念頭に置いて「自分の○○という能力が活かせる仕事内容が基準」というアピールをしてください。
自己実現・社会貢献・使命感を中心にして理由を考えていくと、仕事の意義を見出しやすくなります。
仕事について考えが整理できれば、仕事に取り組むときにも、能力を発揮しやすいものです。
回答の際は抽象的でなく、具体的に答えて、イメージしやすいようにしてください。
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