就活の面接では学生の成功体験を問う質問が多々あります。そもそも成功体験があるかどうか、どのくらいの大きさのもの面接官が見るポイントは他にも複数あります。なぜ企業はこの質問をするのでしょうか。それは仕事においても「成功体験」はとても重要なものだからです。成功すること、仕事では目標達成は容易なことではありません。これまでの経験がどの程度のものか、自分なりの成功法則を持っているか、その喜びを知っているかで学生がそこにたどり着くまで頑張れる人物なのか知ることができる質問なのです。それを踏まえて、以下の事に注意しながら回答を準備してください。
質問の意図
・成功体験から何を学んだのか
・成功するに至ったプロセスから学生の能力を知りたい
・成功の大きさを評価し学生の器を見ている
攻略のポイント
①成功体験が仕事に直結するイメージが持てる事
様々な経験の中から、単なる自慢話に終わらないように、ビジネスに直結するエピソードを選ぶようにしましょう。成功体験の大きさも評価のポイントになります。
②成功の要因・今後活かせるポイントを分析し理論立てて伝える
経験談を分析して、何が成功へ繋がったのかプロセスを踏まえて答える事が重要です。まぐれではなく、習慣化された行動として自分の成功体験の要因を理解していることをきちんとアピールできるようにしましょう。
③どのような工夫をしたのか創意工夫のポイントがある
「自分が~したことで、~に貢献できた、~状況に変化(好転)した。」など自分がどんな点を工夫したのかを伝える事ができると仕事面でも創意工夫しながら問題を解決できるイメージが持てます。
それでは回答例を見ていきましょう。
私はピアノ伴奏を担当しており指揮者の次にみんなをまとめる役でもありました。
クラス対抗だったため昼休みを使っての練習もあり、前向きな生徒ばかりではありませんでした。
しかし、徐々に合唱の精度も上がっていきみんなのモチベーションも優勝に向けて上がっていきました。
結果、合唱コンクールで1位をとることができました。
何かをみんなでやり遂げる喜びと感動を知ることができる経験でした。
(評価できないポイント)
経験がありがちな内容で面接の場では評価に繋がりにくいと言えます。大学時代の内容でない為、大学時代には何もなかったのかと思われてしまいます。みんなで成し遂げるという事は大切なことですが、自らが行った創意工夫が感じられません。アピールとしては不十分な成功体験になってしまいます。
まず、課題が2つありました。
一つ目は「あえて協賛金をこれ以上増やす必要があるのか?規模を大きくする必要があるのかというメンバーの冷めた気持ちを奮起させることでした。
2つ目は、新規の企業に協賛金をお願いする際、「学生に協賛するメリットがない」という企業が多くはじめは断られてばかりでした。
この状況を打破するため、まずメンバーのやる気に火を付ける為、もっとインパクトのあるフックが重要だと感じ、マスコミとの共催というイベントを開催しました。
マスコミや雑誌社を20社リストアップし、交渉する中で1社の媒体と協賛企画を実現することが出来ました。
有名雑誌とのコラボは学生のモチベーションにもなり、またこの企画を企業にアピールすることで今までにない企業からも協賛金を募ることが出来ました。
この経験から、困難な状況でも発想の転換で新たな道を切り開く事が出来ると確信しました。
(評価のポイント)
現状に満足せず常に高い意識を持って取り組むスタンスが感じられます。また、自ら動く行動力や発信力、戦略的思考の力も備わっていることをアピール出来ています。学生の思考パターンが伝わり、評価に繋がるエピソードです。
最後に
いかがだったでしょうか。成功体験は、状況を把握し、何をすべきか自問自答し、打つべき戦略を考え、様々な選択肢から最善を選ぶという能力を伝えられるかどうかです。自己アピールの場になる為、自信を持ってアピールしましょう。
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