面接の質問では「あなたの一番の失敗は何ですか」と聞かれることがあります。恐らく様々な失敗の経験を思い浮かべると思いますが、どの経験を話せばいいのか迷いますよね。面接の質問には、必ず「質問の意図」があります。面接官が求める学生の資質や能力を十分理解した上で答える事が大切です。
質問の意図
・苦境におけるメンタルを確認
仕事において失敗は付き物です。学生が失敗から立ち直る事ができるのかメンタル面をチェックします。
・失敗をどのように乗り越えたのかその力・能力を知りたい
困難な状況において、学生がどう問題と向き合い、どのように行動したのか。その時の問題解決力をチェックします。
・失敗から何を学んだのか
失敗から何を学んだのか、学生が失敗を糧にできる人物か、前向きに取り組む姿勢を持っているかチェックしています。
攻略のポイント
・仕事にも活かせる経験談を選ぶこと
料理の失敗やおっちょこちょい的な失敗談を選んでも、単なる失敗談で終わってしまい、重要な次に活かせる経験には繋がりません。選択するエピソードは社会的に活かせるものを厳選しましょう。
・失敗の経験を分析する
何故そのような事が起こったのか、何が原因だったのか、次に生かすためにどのような努力が必要なのか。このように課題解決の為に必要な説明が出来るように理論立てて伝える事がポイントです。
・失敗から学んだこと、次にどう活かすのかを着地点に話す
失敗から何を学び、どう成長することが出来たのかを伝えて初めて自己アピールになります。この部分をしっかり押さえて伝えるようにしましょう。
①●●という経験(失敗)があります。
②(原因)~という事が最大の原因でした。
③(解決方法)~という方法で問題を解決しました。
④この経験から~という事を学びました。この経験を~に活かしていきたいです。
それでは具体例を見ていきましょう。
面接官「他に失敗した経験はありませんか」
学生「大学入試の際、志望する大学に入れず、今でも後悔しています。法学部ですが今でもあまり興味が持てません。」
(評価できないポイント)
失敗のレベルが低い事。その他の経験に対しても前向きでなく、仕事においてもやりたくない仕事はこのようなモチベーションで行うのだろうと企業は不安を抱いてしまいます。どのように失敗を乗り越えたのかを伝えられるエピソードを選択しましょう。
(評価のポイント)
仕事に直結するエピソードで、実際の仕事のスタンスがイメージできます。文献を十冊と数字を具体的に使うことで努力の度合いを知ることもできます。失敗から何を学び、どう行動したのかがアピール出来ていて評価に繋がります。
最後に
いかがだったでしょうか。今まで一番●●だったことは何ですか、という質問は面接の場でよく登場します。どれもあなたが仕事へ対するモチベーションや行動力を問われる物になってくる質問です。自己アピールの場になるので、評価に繋がるエピソードを選び、志望する企業が求める能力・資質を持っていることをアピールできるように準備しておきましょう。
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