面接の際、「この部屋にあるものを私に売り込んでください」と聞かれたら戸惑ってしまう学生も多いのではないでしょうか。この質問はとっさの質問に対して学生がどのように対応するのかそのスキルを測ろうとしています。最近のとある新入社員のドラマの中でもこのようなシーンがありました。そこでは「君の隣にある彼にモノを売るとしたら何を売りますか?」という質問でした。彼は、隣にいる同期のスーツがファッション面に重きを置いているのを懸念して、「スーツを売ります。ビジネススーツは僕たちの戦闘服です」と答えました。相手のニーズに沿ったものを答えられるかどうかはポイントです。面接官の意図を読み取りどのように対応するのがベストなのか見ていきましょう。
面接官の意図
「とっさの対応力を見ている」
「ストレス耐性を見ている」
攻略のポイント
「相手のニーズを知る」
いきなりそんなこと言われても…と何も答えられずに途方に暮れてしまうというのは最悪のパターンです。そんな時は、まず相手に聞いてみるのもいいかもしれません。「何か、今お使いのものでご不便に感じているものはありますか」と尋ねる事で、相手のニーズを探ることが出来ます。営業の職種であれば、相手の課題を把握する能力は必要です。まずはそこから取り掛かるという姿勢は評価に繋がるはずです。
「この部屋にあるもの=自分が身に付けているモノ」
部屋にあるものといえば限られてきます。イス、机…それらで思い浮かばなければ、今自分が使っているペンや、ネクタイ、スーツなどで考えてみましょう。
なぜそれを選んで使っているのか、その良さを伝えることで売り込むこともできます。しかし、そこには相手がそれを必要としているかがポイントとなりますので、そこを確認することを忘れずに。
それでは回答例を見てみましょう。
面接官「5時間は座っているかな」
学生「それでは、長く座ることを前提に長時間でも腰に負担の少ないこちらのイスはいかがでしょうか。座り心地は堅めで奥行きがある為正しい姿勢も保つことが出来ます。通常は1万円ですが、現在新装開店の為明日まで30パーセント引きになっております。いかがでしょうか。」
(評価のポイント)
相手のニーズに合わせてモノを売るという流れが出来ています。また、売り込みやすくするために、値段の面でも「割引」と「期限」を利用して機転を利かせています。
最後に
いかがだったでしょか。このようなとっさの質問はまず、冷静に対応することが求められます。慌てずに、少し考えさせてくださいと伝えても構いません。面接官の意図を探り答えられるようにしましょう。
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