「エントリーシートに記入していること以外でPRしてください」
こう質問される面接官の意図は何でしょう。
答えは2つです。
①PRがあまりにも典型的。本を丸写ししたかのような回答であるため、面接官が疑念を抱く場合。(あまり良くないイメージ)
②PR自体が具体的で入社後の活躍がイメージしやすい。期待できる人材だと判断され、「他にもPR出来ることがあるかもしれない」と、面接官が感じたとき。(評価の良いイメージ)
このように、相反する二つの意図が考えられます。
具体的な例を見てみましょう。
「…えっと、大変申し訳ありませんが、エントリーシート以外で今思いつくものがありません。一番自信があるものを書いたつもりなんですが…。」
(面接官の評価)
企業が評価するポイントの中に、「自分のウリが一つでなく複数ある事」も重要視されます。自分のウリを上手くアピールすることはもちろんですが、一つだけでなく最低3つは準備しておくことが望ましいです。
また、このような質問で、企業側は「状況判断力」「柔軟性」「対応力」などを見ています。
せっかくのアピールのチャンスを逃さない為にも、しっかりと準備をして臨みましょう。
「はい、私はエントリーシートの自己PR以外で、傾聴力をアピールしたいと思います。
異なる意見があった場合に、相互の意見を尊重しながら取りまとめ、話し合いの場で力を発揮することができます。
例えば、ゼミの議題についてメンバー間で意見が分かれる事がありました。その際、相手の意見を否定しないようそれぞれの意見を自分の言葉にして言い換え、理解を示すようにしました。そして相互の意見の本質を提示しながら議題と照らし合わせていくというやり方で、話し合いが円滑に進むように努めました。
議論の場では、なかなか話に加われないメンバーもいます。その場合は、意見を深く掘り下げてみたり、笑顔で接することで発言しやすい雰囲気作りにを心がけています。
(面接官の評価)
自己PRに関して、複数用意してある場合注意する点は、「エントリーシートにどれを記入しているか」ということです。誤って同じものを伝えてしまわないように。
この例文のアピールは傾聴力とありますが、それが具体的にどういうものか、学生時代のエピソードとして根拠がきちんと述べられています。企業において「傾聴力」というものがどのように生かされるのかをさらにアピールできればなお評価されるでしょう。
合否を分けるポイント
自己PRのエピソードが自分の経験に沿ったものでない。また、PR出来るものが一つしかない場合。
①PRがあまりにも典型的。本を丸写ししたかのような回答であるため、面接官が疑念を抱く場合。
「…えっと、大変申し訳ありませんが、エントリーシート以外で今思いつくものがありません。一番自信があるものを書いたつもりなんですが…。」
面接官:「自身のPRも分析できない上に、想定力や準備力に欠ける。」
←不採用の気配…。
他の自己PRが具体的、かつ、企業が求める人材に沿うような強みであった場合。
②PR自体が具体的で入社後の活躍がイメージしやすい。期待できる人材だと判断され、「他にもPR出来ることがあるかもしれない」と、面接官が感じたとき。
「なるほど。評価できるPRを複数持っているようだ。」
「傾聴力が強みとなると、協調性があり誰からでも好かれるタイプであると見受けられる。では、論理性についてはどうだろう。目標達成意欲や戦略的思考について深堀りしてみよう。」←裏打ち質問がやってくる!!
※「裏打ち質問」とは
出来る学生ほど、面接官はこの裏打ち質問で学生を揺さぶります。「裏打ち質問」とは、長所から想像できる短所について確かめようとする質問の事です。自己PRの準備が万全にできたら、次は「弱点」が露呈しないようにこの部分も踏まえて準備しておきましょう。
いかがだったでしょうか。
自己PRを準備する際には、少なくとも3つ以上はエピソードを踏まえて話せるように準備しておきましょう。
そして、さらに合格に近づくためには「自己PRが企業が求めているスキルや人材であるか」「自己PRに対する「裏打ち質問」の対策が万全か」これを踏まえて準備をすることが必要です。
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